「いちばんやさしい終活ガイド」では、高齢者を支える制度、お金の計画、医療・介護、お葬式やお墓、相続、エンディングノートなど、終活における知識をやさしく解説しています。
ここでは、最終章として「これからの人生をよりよく生きるため」に、終活で大切なこと、エンディングノートの活用術についてまとめました。
エンディングノートを完成させよう!
終活は、「これからの人生をより良く生きるための活動」であり、残される家族のために行う大切なもの。
最期まで自分らしく生きるためには、誰にでも訪れる死から目を背けず、限りある時間をより良いものにしていくことが重要です。
ご自身の老後について考え始めた方は、今日からエンディングノートを始めるとよいでしょう。また、ご家族の介護をしている方は、残りの時間を充実させるためにも、終活を勧めてみてください。
エンディングノート活用術
エンディングノートを書くことは、家族のためだけでなく、自分にとってもメリットがあり、次の場面で役立ちます。
生きがい作りに貢献!
終活は決して人生の最期のための準備だけではありません。これからの人生を、いきいきと暮らすための活動でもあります。
エンディングノートを書くことで人生を見直すきっかけになり、趣味を再開した人、訪れたかった観光地に旅行に行く人など、“人生に前向きになれた” という人は多いです。
ばく然と考えるのではなく、文字にして書くことが実現の第一歩。エンディングノートは、生きがい作りにも貢献し、これからの生活を楽しく暮らすことにつながります。
コピーして常に持ち歩こう!
高齢になると、心臓発作や脳梗塞を起こしやすくなります。
ひとりで突然倒れ、救急車で病院に搬送されたとき、全く情報がなければ、一から検査をする必要があり、治療までに時間を要することがあります。
そんなとき、健康保険証や持病・服用している薬などの情報がまとまったページをコピーして持ち歩いていれば、病歴やかかりつけ医が分かり、的確な手当てを速やかに受けることができます。
エンディングノートの見直し
年齢を重ねるとともに、体調や心境は変化します。
過去に書いた内容が、いまの気持ちと変わっていることもあるため、エンディングノートは年に1度は見直すようにしましょう。
第8章「終活まとめ~自分らしく生きる~」