人が亡くなった後は、参列者へのあいさつ、お葬式の決定など、さまざまな手続きや準備が必要になります。
今回は、人が亡くなってからお葬式を終えるまでの「流れや必要な手続き」についてやさしくご紹介します。
人が亡くなってからお葬式を終わるまでの流れ
亡くなった日に「納棺」、翌日に「お通夜」、翌々日に「お葬式・告別式」を行うのが一般的です。
それでは、具体的な流れを見ていきましょう。
- 葬儀社の決定
- お葬式の打ち合わせ
- お通夜の準備・進行
- お葬式・告別式の準備・進行
- 火葬
【Step1】葬儀社の決定
まずは、「葬儀社」を決めます。
葬儀社は、死を迎える直前の臨終(りんじゅう)から、葬儀、法要に至るまでのすべてを執り行ってくれます。わからないことがあれば、なんでも相談しましょう。
【Step2】お葬式の打ち合わせ
葬儀社のスタッフと打ち合わせをして、お葬式の日取りや内容を決め、住職に僧侶の人数や戒名(かいみょう)の依頼をします。
(戒名とは、故人につける名前のこと)
その他、喪主、受付係、会計係など、役割分担についても決めます。
【Step3】お通夜(準備~進行)
お通夜は亡くなった翌日に行うのが一般的です。主に次のことを準備します。
●通夜振る舞い
お通夜の後で振る舞う食事会のこと。
●返礼品の数を確認
お通夜前の準備は、葬儀社が担ってくれますので、返礼品の内容や数に間違いがないかをチェックしましょう。
●受付係を決める
お香典(現金)を扱う受付係は、葬儀社のスタッフではなく遺族側で担当する必要があります。
【Step4】お葬式・告別式(準備~進行)
お葬式は亡くなった翌々日(お通夜の翌日)に行うのが一般的です。主に次のことを準備します。
●弔辞(ちょうじ)の依頼
故人へのお別れの言葉です。一般的には3~5人を選びますが規模によります。
※家族葬など小規模な葬儀では、あまり行われません。
●心付けの準備
葬儀費用とは別に、火葬場のスタッフや、霊柩車・送迎車の運転手などに、お礼の気持ちとして渡すお金のこと。(葬儀費の精算時に渡します)
●その他
席順、焼香順の決定。火葬場に同行する人数や車の手配をします。
お葬式の当日は、基本的に会葬者の弔問(ちょうもん)を受けることに専念し、進行は葬儀社にお任せします。
(弔問とは、遺族を訪ねお悔やみを述べることです)
住職が退出した後は、会葬者に向かってあいさつをします。
【Step5】火葬
火葬後に、精進落とし(しょうじんおとし)の宴をもうけて、参列者に料理やお酒、おつまみを振る舞います。
お葬式後の法要について
お葬式を終えた後は、主に次の法要があります。
●初七日(しょなのか)
亡くなった日から数えて「7日目」に行う
●四十九日(しじゅうくにち)
亡くなった日から数えて「49日目」に行う
●一周忌(いっしゅうき)
亡くなった日から数えて1年目に行う
●三周忌(さんしゅうき)
亡くなった日から数えて3年目に行う
●初彼岸(はつひがん)
四十九日を終えて、最初にむかえるお彼岸(ひがん)。
彼岸は「春分の日」と「秋分の日」の前後3日間を合わせた7日間のことです。
法要当日は、お墓参りの後に会食をして、会葬者に引出物を用意します。
一周忌までは友人や知人など広く出席を呼びかけますが、三周忌からは親族や特に親しかった友人のみで行うのが一般的です。
第5章「お葬式・お墓」