自分に万が一のことが起こったときに備え、介護や医療、お葬式やお墓などの希望を書いておくエンディングノート。
今回は、なぜエンディングノートを書くのか、「エンディングノートを書く目的と書くための心得」についてお話します。
エンディングノートを書く目的
終活は人生の最期を考えることを通じて「自分らしく。今をより良く生きる」ための活動であり、エンディングノートは自分を見つめ、これからの人生のバイブルとなるもの。
エンディングノートを書くのに特別なルールはなく、自分と家族にとって重要な情報や、伝えたい想いがつづられていれば良いのです。
エンディングノートを書くための心得
すべて書こうとしない
エンディングノートはすべての項目を埋める必要はありません。
完璧に仕上げようとすると手が止まってしまいますので、気軽な気持ちで書けるところから埋めていきましょう。
自分の思い出を書く
始めは自分自身のこと(これまで歩んできた人生)について綴ります。
子どもの頃の思い出やご両親・パートナーのこと、なんでも構いません。好きなこと、楽しいことを書き出してみましょう。
自分史を作るのは、思いのほか楽しいもの。ついつい時間を忘れて没頭してしまいます。
大切な人へ想いを伝える
エンディングノートはご自分の想いを伝える心のノートです。
感謝の言葉を直接伝える機会がないという方も、ノートであれば気軽に書くことができます。
気にかかっていることや謝りたいことなど、タイミングがなく、長年胸の中にしまい込んでしまっていることはありませんか?そうした想いをつづってみましょう。
細かすぎず大まかすぎず、シンプルにまとめる
故人の希望をできるだけ叶えたあげたいと思うのがご家族です。
あまり細かく書きすぎると、希望を叶えてあげられずご家族が困ってしまいますし、かといって大まかすぎても想いが伝わりません。
エンディングノートは、細かすぎず大まかすぎず、一番伝えたいことをシンプルに書くことを心がけましょう。
いま知られたくない重要な情報は綴じこむ
「貯金」「不動産」「株」「保険」「web関連のID/パスワード」などは、分かるように書いておくことは必要ですが、すぐに見られては困る情報やデリケートな内容は、しっかり綴じこむようにしましょう。
エンディングノートには法的効力がないことを忘れない
エンディングノートには法的効力はありません。そのため財産分与など相続に関する重要事項については「遺言書」に残すようにしましょう。