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要介護認定とは?わかりやすく解説!

さまざまな介護サービスを受けるためには、要支援・要介護の認定をうける必要があります。

今回は、「要介護認定とは何か、要介護認定の区分」について、わかりやすく解説します。

要介護認定とは?わかりやすく解説!

要支援認定 要介護認定

要介護認定(ようかいごにんてい)とは、介護を必要とする人にどの程度の介護が必要かを判定するためのものです。

さまざまな介護サービスを1~3割負担で受けることができる介護保険。そのサービスを利用するためには「要介護」または「要支援」の認定をもらう必要があります。

※2018年8月より介護保険の自己負担上限が「2割」→「3割」まで引き上げられました。

要介護認定のチェック項目

要介護認定では、次の5項目についてチェックします。

①身体機能 ②生活機能 ③認知機能 ④精神・行動障害 ⑤社会生活への適応

要介護認定のチェック項目
①身体機能 からだに麻痺しているところがないかを確認する「麻痺」、関節の動きを見る「拘縮(こうしゅく)」のほか、「寝返り」「歩行」「視力」「聴力」など13項目あります。
②生活機能 「食事」「トイレ」「着替え」「外出頻度」など、日常生活が送れるかどうか。
③認知機能 自分の「名前」「生年月日」「年齢」が分かるか、意思の伝達ができるか。
④精神・行動障害 精神状態における問題行動についてチェックします。
例えば、「大声を出す」「急に泣いたり怒ったり、感情が不安定になる」ことがないかなど。
⑤社会生活への適応 薬の内服やお金の管理、買い物や料理など、社会生活を送る能力があるかどうか。

要介護の区分

介護の状態(要介護度)は「要支援1~2」と「要介護1~5」の7つに区分されます。症状が「要支援1」は最も軽く、「要介護5」が最も重い状態です。

要支援・要介護の区分

要介護の区分
要支援1 基本的なことは一人でこなせるが、入浴や掃除など生活の一部においてサポートが必要な場合がある。
要支援2 立ち上がりや歩行が不安定で、介助予防が必要。
要介護1 トイレや入浴など、部分的に介助が必要。
要介護2
(軽度)
自力では起き上がることができず、食事やトイレの介助が必要。物忘れや理解力の低下が見られることもある。
要介護3
(中度)
食事、トイレ、入浴、着替えなど、ほぼ全面的な介助が必要。
要介護4
(重度)
食事、トイレ、入浴、着替えなど、全面的な介護が必要で、問題行動や理解力の低下が見られる。寝たきりに近い生活で、介護なしには日常生活が送れない。
要介護5
(最重度)
「寝たきり」で意思の伝達も困難な状態。食事、トイレ、着替え、寝返りなど、生活のすべてにおいて介護が必要。

区分によって支給額が変わります。受けられるサービス内容も住んでいる地域によって異なりますので、詳しくは各自治体の窓口で確認してみてください。

要介護認定の申請から認定までの流れ

要介護認定の判定は、次の4ステップで行われます。

要介護の申請

申請手続きは、家族やケアマネージャーが代行可能。

訪問調査

市区町村の担当者が自宅などを訪問して、心身状態の聞き取り調査を行う。その後、医師が診察して「意見書」を作成。

1次判定

訪問調査のデータをもとに、コンピューターが介護にかかる時間(要介護認定等基準時間)を想定し、7つのレベルに分類。

2次判定

1次判定の結果をもとに、介護認定審査会が審査して「要介護の区分」を判定。

入院中であれば、病院スタッフが状態を説明してくれるので、認定審査に通りやすくなります。

★更新手続き
介護認定には、有効期限があります。新規申請の場合は「6カ月」。更新申請の場合は「12か月」です。有効期限終了の60日前から更新が可能ですので、忘れないように注意しましょう。

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