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生前整理のやり方とポイント

現代人はたくさんのものに囲まれています。高齢になるにつれ整理整頓が億劫になり、家の中が片付けられない人も多いようです。

そこで今回は、「生前整理をスムーズに進めるための、やり方とポイント」についてやさしく解説します。

生前整理でやること

生前整理でやるべきことは、主に次の5つです。

①不要なものを処分する ②写真の整理 ③デジタル終活 ④財産リストを作る ⑤エンディングノートを書く

ここでは、生前整理で最初にやるべき「ものの整理(不要なものを処分する方法)」についてお話します。

生前整理のやり方

必要なものと不要なものを分ける

捨てる 残す 保留

生前整理は、「残すもの」「捨てるもの」「迷ったもの」の3つに分類するところから始めます。

生前整理 3つのポイント

  • 残すものの基準を決める
  • これからの生活に必要かを考える
  • 思い出の品、老後に残したいものを選ぶ

①残すものの基準を決める

「本当に大切なものだけを残す」「1年以上使っていないものは捨てる」など、自分なりの基準を決めて「残すもの」を選んでいきます。

処分すると考えると、少しさみしく感じるかもしれませんが、「これからの人生を、大切なものだけに囲まれて暮らす」と考えればポジティブに取り組めると思います。

②これからの生活に必要かを考える

残すか、捨てるかを考えるうえで、「これからの生活に必要かどうか」もひとつの基準になります。

「いつか必要になるかもしれない」と使わずにとってあるものも、これからの生活で使わないのであれば、思い切って処分しましょう。

③思い出の品、老後に残したいものを選ぶ

生活には必要ないけど、「大切にしているもの」「これからも持ち続けたいもの」は、誰にでもあります。

例えば、思い出の品や写真、老後の趣味として学生時代に買ったギターを取っておきたいなど、今後のライフスタイルで残しておきたいものを取り分けて、それ以外の使っていないものは処分します。

「段ボール2箱まで」と基準をつくり、あふれてしまうものは写真に撮って残したり、ミニチュア化するサービスもあるので、活用してみるのもおすすめです。

もし判断に迷ったり、捨てるのが忍びないものは、いったん「保留ボックス」に入れておき、後で見直してもかまいません。

エンディングノートに要望を書く

エンディングノート

家族に譲りたいものがある場合は、保管場所やその品にまつわる思い出などをリストにしてエンディングノートに書いておきましょう。

また、処分するものも同様に、亡くなった後にどう処理してほしいかを書いておくと、遺族の負担も軽くなります。

生前整理をしていると、土地や不動産、有価証券などの書類を発見することもあります。それらの情報についても、エンディングノートに書きこんでください。

いらないものを処分する方法

不用品回収

残すものを選んだら、いらないものを処分していきましょう。次に不用品の処分方法をご紹介します。

自分で処分する

ゴミが大量になってしまったときは、ゴミ収集車に自宅まで取りに来てもらうこともできます。ゴミの収集はお住いの地域によって対応が異なりますので、自治体にお問い合わせください。

未使用品やまだ使えるものなど、捨てるのがもったいないものはリユース&リサイクルに出す方法もあります!

不用品をお金にかえる方法
中古品買取 リサイクルショップ、質屋、アンティーク買取専門店 など
フリーマーケット 地元主催のフリーマーケット、 ジモティー など
オークションサイト ヤフオク、モバオク など
フリマアプリ メルカリ、ラクマ など

不用品回収業者に頼む

家具など大型のものや、大量のゴミを自分で処理するのは大変です。そんなときは「不用品回収業者」に頼む方法もあります。

遺品整理業者に頼む

亡くなった後の遺品や家財を回収してもらうときは、遺品整理業者に依頼します。

部屋の広さや状態、業者によっても費用が変わってきますので、業者選びは慎重に行う必要があります。複数の業者に見積もりを取って、検討しましょう!

生前整理のポイント

遺品整理を残さない

片付けをする人

人が亡くなった後には大量のものが残ります。残された家族には、大切なものとそうでないものの判断が付かず、遺品整理にたくさんの時間とお金がかかります。

そうならないために、不要なものは残さず、大事なものがどこにあるかをエンディングノートにしっかり書いておくことが大切です。

重要書類は一か所にまとめておく

重要書類を一か所にまとめる

空き巣などの心配を考えて、通帳や印鑑などの貴重品をバラバラに保管する方も多いですが、土地や不動産の契約書や保険証書などの重要書類に関しては、できるだけ一か所にまとめて保管するのがおすすめです。

万一のときにご家族が取り出しやすいようにしておきましょう。

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