遺品整理の中で、写真はご遺族が処分に困るトップ5に入ります。
今回は「写真・アルバムの生前整理」についてやさしく解説しますので、ぜひ読み進めて参考にしてください。
終活における写真整理について
家族との思い出や、これまでの人生の歴史を物語る、写真の整理は終活においてとても重要な作業になります。
押し入れの奥に保管されているフィルム写真。スマホやパソコンの中に保存されているデジタル写真。いざ写真の整理をしようとしても、あまりに膨大な量の写真で手に負えない・・・ということはありませんか?
そんな方のために、写真整理の方法について解説していきますので、最後までお読みいただき、ぜひ参考にしてください。
なぜ終活で写真整理をするの?
終活で写真整理をする一番の理由は「ご家族の負担を減らため」です。
実は、写真は「遺族が残されて困るものトップ5」にもなっており、整理されないまま残った膨大な量の写真は、捨てるに捨てられず「悩みの種」にもなります。
元気なうちに「残してほしい写真」「遺影に使う写真」「捨てていい写真」を、分かるように整理しておくことで、ご遺族の負担を軽くすることができます。
生前の写真整理のやり方とポイント
いらない写真を処分する!写真の断捨離!
大量にある写真の中から、アルバムに残す写真を選んでいきます。
思い入れのある写真ばかりで、選ぶのは難しいかもしれませんが、家族に負担をかけないためと、割り切ることも必要です。
「ひとつのイベントにつき〇枚まで」と自分なりにルールを決めて、写真の枚数を厳選していきましょう。
写真を分類し、アルバムにまとめる
次に、選んだ写真を分類していきます。
「1980年(昭和55年)」「2000年(平成12年)」など年代別に分けたり、「入学式」「卒業式」「結婚式」「旅行」などイベント毎にグループ分けをしてアルバムにまとめていくと、ご家族が見返したときに分かりやすいです。
アルバムのタイプも、フリー台紙タイプ、スクラップブッキングタイプ、ポケットタイプ、バインダーなど、さまざまな種類がありますので、用途に応じて自分にぴったりなものを選んでみてください。
捨てられない写真は「データ化」しよう!
「写真が多すぎて整理しきれない」「どれも思い入れが強く、捨てられない」。
そんなときは写真をデータ化する方法もあります。写真をパソコンにスキャンして、画像データをCDやUSBメモリなどに保存するというものです。
写真のデータ化は「省スペース」でたくさんの思い出を残すことができ、紙のプリントと違って劣化や色あせなどの心配もありません。
自分でパソコンとスキャナーを使って行うこともできますし、写真の量が多い場合には「写真のデジタル化サービス」を活用するのもおすすめです。
遺影写真を選ぶ
写真の整理ができたら、その中から遺影用の写真を選んでいきます。
遺影写真は、お葬儀で飾ってもらうことを想像しながら、人生の節目の写真、自慢の一枚などを選んでいくといいでしょう。
ご遺族にとって遺影用の写真選びは大きな負担になりますので、生前のうちに遺影写真を準備しておくことで、遺族の負担を軽くすることができます。
エンディングノートに書く
終活の写真整理ができたら、エンディングノートに「残してほしい写真」「遺影用」「捨てていい写真とその処分方法」などを分かりやすく明記しておきましょう。
終活の写真整理まとめ
遺品整理の中で「写真はご遺族が処分に困るトップ5」に入ります。
故人の写真は捨てるに捨てられず、また写真の量が多い場合は保管場所にも困ります。終活において写真整理は大事な作業であり、元気なうちに写真整理をしておくことが、残された家族の負担を軽くするひとつの方法になるのです。