【読み方】あんざんがん
【英語】andesite
安山岩とは?
安山岩(あんざんがん)とは、火成岩の一種であり、花崗岩(かこうがん)に次いで、墓石に多く使われている石材です。
海外でも産出されており、英語では「andesite」と訳されます。
安山岩の種類と産地
安山岩の種類は、「本小松石」「伊達冠石」「本山崎石」の3つあります。
本小松石
本小松石(ほんこまついし)の主な産地は「神奈川県 足柄下郡真鶴町」。安山岩の中でも最高級品に数えられ、淡い緑色で、加工する毎に灰色っぽく変化していくのが特徴です。
大正天皇、昭和天皇の墓石にもなっています。
伊達冠石
伊達冠石(だてかんむりいし)の産地は「宮城県丸森町」。赤土の土壌から掘り出され、赤茶けた色が特徴であり、芸術彫刻にも利用されている、美しい艶を放つ安山岩です。
本山崎石
本山崎石(もとやまざきいし)の産地は「山梨県甲府市」。採掘量も極わずかなため、墓石として使用されることは減っています。
安山岩の硬さ
安山岩の硬さは、石材の中で2番目に硬い鉱石です。
石材の強度は、「花崗岩(御影石)→安山岩→大理石→砂岩」といった順で軟らかくなります。
安山岩の用途
安山岩は耐久性・耐火性に優れており、墓石のほか、建築・土木用の石材として、コンクリートの骨材、石壁や石垣の庭石などに利用されています。