【読み方】いれいとう
【英語】memorial tower
慰霊塔とは?
慰霊塔(いれいとう)とは、慰霊碑の一種であり、戦争や災害によって亡くなった方を追悼するために建てられた塔です。
慰霊碑の中で、高さがあり塔になっているものを慰霊塔と呼びます。慰霊碑とは異なり、碑文(ひぶん)は彫刻されていません。
慰霊塔は英語で「memorial tower」と翻訳されます。
日本の有名な慰霊塔
慰霊塔・永遠のともしび
「永遠のともしび」は、兵庫県南あわじ市、若人の広場公園(わこうどのひろばこうえん)にある慰霊塔です。丹下健三の設計で、高さが25メートルあります。
永遠のともしびは、学徒動員(がくとどういん)によって戦死した若者を追悼するために建てられました。
相模原慰霊塔
「相模原慰霊塔(さがみはら いれいとう)」は、神奈川県相模原市にある慰霊塔です。太平洋戦争で亡くなった方を追悼するために建てられました。
1943年に陸軍によって建立され、その後1952年に相模原市によって管理されるようになり、戦没者の冥福や世界平和を祈る場所となっています。
旧鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者慰霊塔
「旧鹿屋航空基地特別攻撃隊戦没者慰霊塔」は、特攻隊で命を落とした908名の特攻隊員を祀るために建てられた慰霊塔です。
塔には戦死した特攻隊員の名前・出撃年月日・特別攻撃隊名・出撃者数が刻まれています。高さは11メートルあり、頂上には平和のシンボルである鳩が飾られています。
旧石下町・鬼怒砂丘慰霊塔
「鬼怒砂丘慰霊塔(きぬさきゅういれいとう)」は、常総市(旧石下町)にある施設で、太平洋戦争の最中、ビルマの戦い・インパール作戦で亡くなった707名を追悼するために建てられた慰霊塔です。
インパール作戦は、ほとんどの兵士が亡くなり、史上最悪の作戦といわれています。鬼怒砂丘慰霊塔は、1989年に建立され、現在は心霊スポットとしても知られています。
沖縄・韓国人慰霊塔
「韓国人慰霊塔(かんこくじんいれいとう)」は、沖縄県糸満市の平和祈念公園にある慰霊塔です。
1941年の太平洋戦争の勃発にともない、韓国人の若者が日本に徴兵され、戦死や虐殺によって多くの命が犠牲になったといわれています。