【読み方】あげほうじ
【別名】上げ法要
上げ法事とは?
上げ法事(あげほうじ)とは、お寺で行う年忌法要(ねんきほうよう)のことです。
上げ法事は33回忌や50回忌の弔い上げ(とむらいあげ)とする説もありますが、弔い上げはお寺で行うとは限らないため、必ずしも上げ法事ではありません。
上げ法事の由来は諸説ありますが、お寺(本堂)に上がって法事をすることから「上げ法事」と呼ばれるようになったと言われています。
上げ法事の流れ
上げ法事の流れは次のとおりです。
相談
当日に施主が持参すべきものなど、分からないことがあればしっかり相談しておきましょう。
当日の準備
当日にむけて、故人の遺影、位牌、供花、お供物などの準備をします。
(お花やお供物はお寺に用意してもらうこともできます。)
法要(当日)
当日は、一般の法要と同じく、読経や講話があります。
会食(当日)
法要の後、会食をします。会食はお寺で手配してもらうこともできますし、別の場所で食事することもあります。
上げ法事の当日の流れは、基本的に一般の法事・法要と同じです。
上げ法事を行うときは、事前にお寺に連絡をして、施主側で準備すること、お寺にお願いすることをそれぞれ確認しておきましょう。
「上げ法事」と「家で行う法事」の違い
家で行う法事は、仏壇や部屋の掃除といった事前の準備をはじめ、当日お参りに訪れた方やお坊さんへの接待、法要後の会食の手配など、いろいろと大変です。
それに対して、上げ法事は「事前の準備から、当日の法要まで」のすべてを、お寺にお任せできるので、施主の負担が軽くなります。
上げ法事は、“お粗末な法事” と説明するところもありますが、お寺で行う法事はむしろ丁寧であり、粗略(そりゃく)なものではありません。