【読み方】ざかん
【別名】棺桶
【英語】coffin
座棺とは?意味を簡単に
座棺(ざかん)とは、「座った姿勢でご遺体を納める棺」をいいます。
体育座りのような状態で棺に納められます。現在は、ご遺体を寝かせた状態で棺に納める「寝棺(ねかん)」が主流になっています。
座棺を用いた埋葬
座棺が主流の「土葬」
座棺は、運びやすく、かつて土葬が行われていた時代に用いられていた棺です。
座棺に納められたご遺体は、仏教でいう「座禅(ざぜん)」の姿勢に似ており、ご遺体が無事成仏できるという意味から、座棺を用いたお葬式が行われていたという説があります。
寝棺が主流の「火葬」
明治・大正時代以降、火葬技術が進歩したことで、効率的に火葬ができる「寝棺」が主流になりました。
ただし、現在のように十分な設備の整った「火葬場」ができたのは、昭和に入ってからです。
座棺から寝棺になった背景
土葬から火葬が主流になった背景はいくつかあります。
1つ目は、「衛生面の問題」です。
火葬することでご遺体の腐敗を防ぎ、感染症の予防につながります。
2つ目は、「死後硬直」によるものです。
人は亡くなると、筋肉が固まり動かせなくなります。座棺に納めるための姿勢が取れなくなるため、自然な状態(寝た状態)で棺に納められる寝棺が主流となりました。