【読み方】えんにち
【別名】結縁の日
【英語】temple festival
縁日とは?
縁日(えんにち)とは、「神仏とご縁がある日」であり、この日に神社へお参りをすると、特にご利益があるとされています。
仏教行事のひとつであり、神社やお寺ごとに、それぞれ縁日が決められています。
縁日の意味と由来
縁日とは、もともと「有縁の日(うえんのひ)」を略した言葉であり、神仏が人々を救うために手を伸ばして、神仏と人々が縁を結ぶことができる日のことを意味します。
縁日に屋台が並び、賑わいをみせるのは、より多くの人と神仏が縁を結べるようにとの願いがあるのです。
縁日は英語でなんていうの?
縁日は英語で次のように翻訳されます。
festival=お祭り
fair=行事
temple festival=お寺のお祭り
shrine festival=神社のお祭り
この他にも、“通りに屋台が並ぶお祭り” として「street festival」「street fair」ということもあります。
英訳では「縁日」と「お祭り」に明確な区別はありません。
縁日とお祭りの違いとは?
「縁日」と「お祭り」は似た意味で使われることが多いですが、実は目的が全く違います。
縁日 | 縁日は「神仏と縁を結ぶ」ための行事です。毎年決まった日に行われます。 |
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お祭り | お祭りは「農作物の豊作を祝う」ための行事であり、季節ごとに行われます。春には豊作を願って、秋には無事に収穫できた感謝を込めてお祭りをします。 |
縁日の屋台の種類
縁日には、さまざまな屋台が並びます。縁日の屋台の種類には次のようなものがあります。
- 飲食店
- 綿あめ・りんご飴
- 金魚すくい・水風船ヨーヨーつり
- 射的・輪なげ
主な縁日
それぞれの神社ごとの、主な縁日は次のとおりです。
縁日 | ご利益 | 地域 |
---|---|---|
観音菩薩 (毎月18日) |
縁結び、厄除け | 浅草寺(東京)、清水寺(京都)、長谷観音(鎌倉)が有名。 |
地蔵菩薩 (毎月24日) |
子育て、子授け | とげぬき地蔵(東京)、八尾地蔵(大阪)、壬生寺(京都)が有名。 |
弘法大師 (毎月21日) |
厄除け | 西新井大師(東京)、川崎大師(神奈川)、東寺(京都)が有名。 |
不動明王 (毎月28日) |
病魔退散、交通安全、商売繁盛 | 成田不動尊(千葉)、高幡不動尊(東京)、大山不動尊(神奈川)が有名。 |
薬師如来 (毎月8日、12日) |
長寿、病気平癒 | 薬師寺(奈良)、法隆寺(奈良)、醍醐寺(京都)が有名。 |
鬼子母神 (毎月8日、18日、28日) |
安産、子育(こやす) | 雑司ヶ谷(東京)、入谷(東京)、中山(千葉)が有名。 |
大黒 (甲子の日) |
商売繁盛、五穀豊穣、出世開運 | 護国院(東京)、西大寺(奈良)が有名。 |
全国の有名な縁日
毎年7月9日・10日に行われる東京・浅草寺の「四万六千日(しまんろくせんにち)」の縁日は、4万6000日参詣したのと同じご利益功があるとされています。夏の風物詩であり、毎年多くの人々で賑わいます。
また、毎月25日に催される京都・北野天満宮の「天神さん」も、全国からたくさんの参拝者が訪れる、有名な縁日のひとつです。