【読み方】こくみんかいねんきん
【別名】年金
【英語】universal pension coverage
国民皆年金とは?意味を簡単に
国民皆年金(こくみんかいねんきん)とは、一般的に「国民年金や厚生年金」といわれる日本の社会保障制度のことです。
会社員や公務員をはじめ、自営業者や無職など、基本的に「20~59歳」のすべての人が公的年金制度の対象になっています。これを国民皆年金といいます。
国民皆年金の仕組み
年金の基本
年金には大きく、「国民年金」と「被用者年金」の2つがあります。
「国民年金」は、自営業者(個人事業主)など、すべての国民が加入する年金です。
「被用者年金」は、会社員や公務員が加入する厚生年金のことです。
※2015年10月に施行された「被用者年金一元化法」により、会社員が加入する「厚生年金」と、公務員が加入する「共済年金」が厚生年金に統一されました。
年金の仕組み
日本の年金制度は、「20~59歳」のすべての国民が毎月保険料を納め、基本的に「65歳以降」に年金を受けとる仕組みになっています。
国民皆年金の歴史~始まりはいつから?~
1961年に国民皆年金制度が開始され、20歳以上の国民はだれでも年金に加入できるようになりました。
毎月の保険料は、自営業者など(第1号被保険者)は自分で納め、会社員・公務員など(第2号被保険者)は会社が半分を負担して給料から天引きされます。
老後は、自営業者などは「国民年金(老齢基礎年金)」を、会社員や公務員は「厚生年金」と「老齢厚生年金」を合わせて受けとることができます。
国民皆年金の今
現代の日本では少子高齢化により、支給される高齢者が増え、納付する人が減っており、将来的に今の働く世代が受けとる年金の受給額が少なくなっていくことが予想されています。
そのため近年は、個人で少額から老後資金を貯蓄できる個人型確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」や、生命保険会社が提供する個人年金保険などが注目されています。