選択定年制

【読み方】せんたくていねんせい
【別名】早期退職優遇制度、自由選択定年制、転進支援制度
【英語】selective age-limit system

選択定年制とは?意味を簡単に

選択定年制(せんたくていねんせい)とは、「定年年齢に達する前に、自分の意思(自己都合)で早期退職を選べる制度」のことです。

自ら退職を申し出ることで、退職金を割増するなど、企業から優遇を受けることができます。

【選択定年制のイメージ】

定年する年齢を自分で選べる

選択定年制度のメリット

選択定年制度には、主に次のようなメリットがあります。

  • 退職金を多くもらえるなど優遇を受けられる
  • 早期に退職することで、元気なうちからセカンドライフを楽しめる
  • 企業側は、人件費を削減できる
  • 社員の年齢を若年化できる

選択定年制度のデメリット

一方で、選択定年制度には、主に次のようなデメリットもあります。

  • 条件のよい再就職先が見つけられない可能性がある
  • 早期に退職した分、厚生年金の保険料が減り、老後の年金の受給額が少なくなる可能性がある

選択定年制度の失業保険

いまの法律では、定年年齢が65歳となっており、それより前に退職する場合は、自己都合退職とみなされます。

もちろん、本人が働きたいと希望すれば働くことができます。働きたいと希望したにも関わらず、会社がそれを受け入れなかった場合は、会社都合退職となります。

自己都合と会社都合の失業手当のちがい

「自己都合」と「会社都合」の退職では、失業手当の給付日数が次のように異なります。

失業手当の給付日数
雇用保険の加入期間 自己都合退職 会社都合退職
10年未満 90日 90~240日
10~20年 120日 180~270日
20年以上 150日 240~330日

自己都合よりも会社都合の方が、給付日数が多いです。

また、自己都合で退職した場合は、給付されるまで「3ヶ月」待つ必要がありますが、会社都合の場合は、離職後すぐにもらえます。

選択定年制度の退職金

退職金の水準は企業によっても様々ですが、早期退職者に対する退職金は、定年と比べて300万円程度多くなる傾向にあります。定年前の退職であっても定年扱いとしたうえで、さらに上乗せするイメージです。

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