年金を受給している方が亡くなった場合、年金受給を停止する手続きが必要です。また、未支給分があれば請求できます。
ここでは、「年金受給の停止手続き」と「未支給年金の請求」についてやさしく解説します。
期限 | 厚生年金は10日以内、国民年金は14日以内 |
---|---|
手続先 | 年金事務所または年金相談センター |
用意するもの |
▼未支給分がある場合
※亡くなった方と請求する方が別世帯の場合は「生計同一についての別紙の様式」が必要です。 |
↓ より詳しく知りたい方 ↓
忘れずに「受給停止手続き」をしよう!
年金受給の停止手続きは、年金を受けとっていた方が亡くなった場合に行う手続きです。お葬式を終えたら、忘れずに、受給停止の手続きを行ないましょう。
期限
期限は、厚生年金受給者であれば「10日以内」、国民年金受給者であれば「14日以内」です。
手続き先
手続き先は、「年金事務所」あるいは「年金相談センター」です。
詳しい場所がわからない場合は、日本年金機構ホームページの「全国の相談・手続き窓口」で確認しましょう。
必要書類
年金受給の停止手続きでは、以下の書類が必要です。
- 受給権者死亡届(報告書)
- 亡くなった方の年金証書
- 死亡が確認できる書類(死亡診断書のコピー、戸籍謄本など)
※受給権者死亡届(報告書)は、日本年金機構のホームページよりダウンロード可能です。
受給権者死亡届の書き方【図解】
出典:日本年金機構ホームページのものを加工し作成。
①年金コード
亡くなった方が複数の年金を受けとっていた場合、右側の欄にすべての「年金コード」を記入します。
②届出者について
住所は「都道府県」の記入は不要。届出者本人が記入する場合は、押印も不要です。
③年金証書を添付できない場合
「ア・イ・ウ」のいずれかに〇をつける。ウに〇を付けた場合、添付できない具体的な理由を記入します。
未支給年金がある場合は請求しよう!
未支給年金とは?
年金は2か月毎に後払いが基本であり、亡くなった月の分まで受けとることができます。まだ支払われていない年金がある場合は、未支給分を請求しましょう。
未支給年金を受けとれる人
未支給分の年金は、生計を同じくしていた「①配偶者→②子ども→③父母→④孫→⑤祖父母→⑥兄弟姉妹→⑦それ以外の3親等」の順番で請求できます。
1親等 | 子の配偶者、配偶者の父母 |
---|---|
2親等 | 孫の配偶者、兄弟姉妹の配偶者、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹 |
3親等 | ひ孫、曽祖父母(そうそふぼ)、ひ孫の配偶者、甥・姪、おじ・おば、甥・姪の配偶者、おじ・おばの配偶者、配偶者の曽祖父母(そうそふぼ)、配偶者の甥・姪、配偶者のおじ・おば |
未支給年金の請求方法
未支給年金を請求するには「年金事務所」または「年金相談センター」に請求書を提出します。
手続きには、以下の書類も必要です。
- 亡くなった方の年金証書
- 戸籍謄本など
- 亡くなった方の住民票(除票)、請求する方の世帯全員の住民票
- 受けとる金融機関の通帳(コピー可)
請求書は日本年金機構のホームページよりダウンロード可能です。
※亡くなった方と請求する方が別世帯の場合は「生計同一についての別紙の様式」が必要です。詳しくは、ねんきんダイヤルにお問い合わせください。
未支給年金・未支払給付金請求書の書き方【図解】
出典:日本年金機構ホームページのものを加工し作成。
①ゆうちょ銀行以外の場合
金融機関コード、支店コードは記入不要です。
②ゆうちょ銀行の場合
記号は「左詰め」。番号は「右詰め」で記入します。
③生計を同じくしていた人
該当するものに〇をつけます。
そのほか、遺族がもらえる給付
- 遺族基礎年金
- 遺族厚生年金
- 寡婦年金
- 死亡一時金
年金支給停止のFAQ
手続きを忘れるとどうなる?
手続きが遅れたり、手続きしないまま年金が払われ続けると、あとになってその分を返還することになります。
故意に隠して不正受給していた場合は、詐欺罪で逮捕されることもあるので、絶対に行わないようにしましょう。